東京タワー

昨年兄に女の子が生まれたので、来月に少し早いけれど桃の節句におかんとおとんが東京に行くことに。
これはものすごくめずらしいのだけれどおとんがついでに温泉にも泊まろうと言ったらしい。これは本当に本当に本当にめずらしい。父は仕事人間で趣味も特になく、旅行だとかそういう人生の娯楽をすっとばして生きてきた。仕事も一段落して孫もできて色々と考えることがあったのかなあ。趣味もない、と書いたけれど父は歴史が好きだった。小さいころ父の本棚に「日本の歴史」という図鑑のような辞典のようなシリーズの本がたくさんあって、大人の本だなあと思いつつ、こっそりその本を覗くのが好きだった。おとんは今回の旅行で歴史にちなんだところもまわりたいと言ったらしい。赤穂浪士のお墓とか色々。でも計画をたてるのはおかん。仕事から帰ると、ぶつくさ言いながらも楽しそうにパンフレットをみて色々計画をたてていた。私も一緒に色々と考える。
しかしいかんせん西の果てに暮らしている身。「箱根??草津??いいけどさ??それって何県?」から始めないといけない。それもまたたのし。でも??東京駅からふたりでそこまでたどり着くのは大変だろうなあ??すりとかにあったり、悪い人にだまされないといいけれど??。親には、不安な思いをしてほしくない。いつも笑顔でなんの心配事もなく毎日をすごしてほしい。最近そんなことばかり考える。でもそれって親が子供に対して生まれたときから常に思っていることなんだろうな。その子がその親の子供である限りずっとずっと思い続けることなんだろうな。
子供もそう思うようになるなんて多分知っていたけど、知らなかった。