食堂好き

Jリーグの結果が気になって、帰ってきて一番早いスポーツニュースを見る。
NHKの10時からの。鹿島ロスタイムゴールで勝利。強いなあ。。でも川崎も大分も勝ったし、名古屋の試合は明日だけど、今年から3位までのチームがACLにでれることもあり6日の試合、消化試合になることはなさそう。
その後始まった「ドキュメントにっぽんの現場 さなぎの食堂定食日記」を偶然見る。横浜の労働者の町にある定食300円から食べられるさなぎの食堂のドキュメント。
ああ・・こないだもBSの世界のドキュメンタリー特集でポーランドやフランスの食堂のドキュメンタリーがあっていたなあ。「人の食卓見るの好き」とつながってこれまたすごく好きなジャンルだ。。「世界の食堂好き」とでもいいますか。安くておいしいものを丁寧に作って毎日提供している心正直な人たち。そしてそれを心待ちに通ってくる人々。人生の重大事件がここで起こるわけではない。でも、確実にそこで食べた食事とその空間は「その人」を作っているはず。
さなぎ食堂に朝夕通ってくる85歳の歯の悪いじーさんのために、食堂のシェフは定食のお肉をだまって小さく切り分けて皿にのせる。「小さなことでもいいけど、その人のためになにか、してあげられた事が含まれている料理」そんな料理を食べるのとそうではない料理を毎日食べるのとでは、その人の何かが決定的に違ってくると思う。
「ここにきて他人と関わって、他人が自分というものを認識してくれてそれが毎日繰り返されていって。。この食堂はそういう、この町にとっての「台所」みたいな存在だったらいい」と、さなぎの食堂のシェフは言う。安い食材の仕入れに奔走したり、かつかつの売上とにらめっこしながら少しでも安く健康的なメニューを日々淡々と作って提供している。
私が心を動かされるのはいつだって、そんな日々の繰り返しを黙々とやっている人達。