頭の弱い子が・・②

ムスメと散歩に出掛けるとき、地面ってアスファルトばかりだなあといつも思っていた。公園に行ったとしても、その土は公園を作るためにもってこられた硬い土でふかふかとした普通の土って結構探さないとないなあと思っていた。地球の地層があって、土があって その上にアスファルトをぬって、私達の生活があって・・。
地震があったとき、怖かったのはもちろんだけど、そうだよね 動いたりするよね そうやって気の遠くなる時間の間に動いたりくっついたりして新陳代謝みたいなことしてきたんだよねとも思った。 
でもでも、その上に家を建てて生活があって毎日みんな生きていて、ひどくゆれたらその生活が壊れてしまって悲しくて・・。考え出すとワケが分からなくなってきてしまう。
また東北や関東の方で余震が続いていると聞くと、怖いのはもちろんだけど、無力感みたいなものがおそってきてしまう。自分の失敗のせいで大事になっているのに、自分は責任取れる立場じゃないからその失敗をうめるために奔走している人たちをただ黙って見ているしかないような・・そんな無力感と焦燥感がある。そんな思いを抱き込んで抱えて、それでも生きていくのだけど。 
出来るだけ、ムスメを土に触れさせて地面をぎゅっと抱きしめさせてあげよう。楽しい思い出を一緒に作っていこう。なんでもそうだけど、それが愛しいものだと大事なものだと記憶しておけば大人になってもそれを粗末には扱わないだろう。そしてムスメが大人になるまでその土を私が護らないといけないのだ。できることなんてほんの少しだけど、そういう事がずっと続いていったらいいなと思う。それで地震がなくなるわけじゃないけど、今までどおりでいいって事はない。
責任取れないから黙ってみてるしかない、なんていってる場合じゃないのだ。何かに気づいたり、気持ちを変えることからはじめる事だって出来る。と、思う。