名前をつけてやる

相方が家に来る。
スーツ着て来る。
そう 私と相方は
家族になる約束をしたのです。(といっても現実的な諸々はまだまだ先。)
あいたー。長かったなー。
今日は私の両親への相方の挨拶の日。「お嬢さんをください」ってやつです。その台詞はさすがに言えなかったみたいだけど。色々つっこまれたりしつつ。なんとか和やかに終了。
多分親の望んだような相手ではなかったのだろうと思う。だけど、そういったことにいつまでも縛られたくない。泣いてる母親をなぐさめたくて作り話の報告をしていたあの女の子にさよならをいわなくちゃ。いつまでもそんな作り話の中では生きていけないのだ。それはある意味楽なことだろうけど。私は私を歯を食いしばって生きなくてはいけないのだ。
食いしばって血のにじんだ唇に、時々は相方が甘い蜂蜜をぬってくれる事だろう。時々は塩をすりこまれるような事もあるかもしれないが。(そちらが多い気もする)だけれども。そういったことも受け入れて生きて行く。 きっと両親もそうしてきたように。そう、決めたのだから。
ぐらぐらで今にも崩れ落ちそうな決心。 それを相方という他人と共有することで、約束という名前をつける。昔から名前をつける作業は嫌いじゃなかった。それは、とるにたらないものものを、または苦々しいものものを愛しいものに変えて行く作業のように思う。
きっとこれから、そんな色んなものに2人で名前をつけていく人生が始まる。