私の本能は汚れない

id:platon427さんからコメントを頂くようになって、(う、嬉しい)彼女のダイアリーの中で特にCocco銀杏BOYZのミネタ君が興味深かったのでそこを中心にいつも読ませてもらっていたのだけれど、今日改めて二人の共通点みたいなものがぼんやりと見えてきて、コメントにおさまりきれなくなったのでダイアリーに書いてみる。
Coccoとミネタ君の共通点は「魂が美しいこと」だと私は思う。
以前にPlaton427さんからのコメントにあった「一周まわった」という概念に通じるのだけれど、それは単純な美しさではなくて、真っ黒なヘドロの中を何度も通り抜けて磨かれた美しい玉のような。それでもどうしても輝く。そんな美しさを感じる。
そして私はどうしてもそういったものに惹かれてしまうのだと思う。

あれ 結構簡潔にまとめられたな。。

ついでなのでミネタ君について。
GOING STEADYがでてきたのはいつ頃だっただろう。少し遅かったな。と思ったのを覚えている。遅かったというのは自分が出会ったのが遅かったという意味で。少しだけ大人になっていた私には初期衝動の塊のような彼らはちょっとヒリヒリしすぎていた。「ぶっ殺してくれ俺ん中のバケモノを」というフレーズに泣くには遅かったのだ。私はそのバケモノを飼いならし始めたころだったから。銀杏BOYZのライブにも行ったが、後半のサンボマスターが目当てだったので正直気もそぞろだった。そしてやっぱり初期衝動の塊のままの彼ら(そして彼らのファン)を遠い昔をみているような「可愛いのう」というような気持ちで見ていた。「やっぱり好きだけど、熱心に聴くことはないだろうな??」と思っていた。
衝撃を受けたのはNEWS23に彼らが出演し、「光」を歌った時。あいもかわらず生まれたままのようなミネタ君。ふと相方が「ミネタ君て俺らとひとつしか年、違わんとばい。一個下やったよ確か。」と言った。それがものすごく衝撃的だった。もっともっと若いこだと思っていた。当然のように。だって、この年でいまだ初期衝動を貫くのがどんなことかわかるから。はっきり言ってそれは変態のやる事だ。売り出し中のニューカマーがやるのとはわけが違う。それに彼のは、ヒロトマーシーのように少しだけ自分を演出してオブラートに隠した初期衝動とももちろん違う。魂をすり減らさないとできないやり方をはやっているように見えた。白目をむいて。よだれをたらしながら。
             「君は行くのか そんなにしてまで」
初期衝動は気持ちがいい。できればその中で生まれて死にたいと誰もが思ったことだろう。震える肩を抱き寄せるキスのなかで。だけどそれを持続するのがどんなに困難か。いつまでも初恋をやっているわけにはいかないのだ。だけれども彼だけがそれをやってのける。よだれをたらして泣きながら。私にはそう見える。その時から私にとって彼は特別な存在になったのだ。神様にさからう子供みたいだ。そんな彼がとてもいとおしく時々とてもうんざりする。